2017年5月2日火曜日

FB読書会 2017年4月報告

いよいよ『シンプリー・ジーザス』を読み始めました。
(『はじめに』は既に読んでいたのですが・・・)

(日本)国外の方々に本が届くのはまもなくらしいですが、既に手中にした100名を越える(?)現在アクティブなフェイスブック読書会のメンバーたちと一緒に読み進めています。

4月中に「セクション」に分けて読んだ部分を、キーワード等を付けた「小見出し(水色文字)」と、フォーカスした「引用」だけですが、以下ご紹介します。


第1章(17-29)

「リアルなイエス」とは誰か
イエスは本当にそう言ったのだろうか?
彼は本当にそれをしたのか?
その意味するものは何だったのか?
・・・(疑い・否定の声の中で)
私がこれからも説教を続け、
さらにはイエスを信頼し、
イエスを個人的に知るようになるようにと人々に勧めていくためには、
こうした問いに向き合わないわけにはいかなかった。(23)
還元主義(リダクショニズム)の問題
 私たち教会のほうこそ、本当は還元主義者 [reductionists] なのだ。私たちは神の王国を個人的な信仰に、十字架での勝利を良心の慰めへと矮小化 [reduced] してしまっている。そしてイースターの出来事そのものを、悲しく痛ましいお話の現実逃避的なハッピー・エンディングにしてしまっている。信仰も、良心も、究極の幸せもみな大切だが、それらはイエスその人ほど大切なものではない。(24-5)
微妙な立場(curious position)
 イエスを適切な歴史の流れに位置づけようとするとき、私たちは自らが微妙な立場(curious position)にあることに気づかされる。私たちは彼の人生の終局について非常に多くのことを知っている一方、前半生については何も知らない。・・・・・・しかし、もしイエスが実在の人物でなかったのなら、また記者らにイエスについて書くことを動機づけるような人物でなかったとしたら、どうしてこのような福音書が存在するのかを説明するのは極めて困難である。(28-9)
第2章(30-36)


「謎めいたイエス」三つの理由:世界観/ストーリー

・・・・・・イエスは当時も謎であり、それは今日においても変わらないのだ。
 イエスが謎めいているのには三つの理由がある。第一の理由は、ほとんどの人にとってイエスの生きた世界が未知で異質な世界だからだ。・・・・・・イエスが理解していたように私たちも理解したいのなら、彼の生きたその世界の中に入っていかなければならない。(31)
「謎めいたイエス」三つの理由:「神」「イエスの権威」
 二つの難問の背後に隠れている [hidden] 第三の難問は、イエスがその公生涯を通じて支配者であるかのように語り、行動したということである。(33)
 この運動は、西洋世界がここ二百年ものあいだ考えてきたような意味での「宗教」ではなかった。・・・・・・すべてに関わるものだった。さらに、政治、哲学、文化に関するものである。それは現代における普通の宗教的な意味での「神」より、はるかに大きな「神」に関することである。(34)

第3章(37-58)

「文化戦争の嵐」に乗り出す小船(ライト、と読者)
 ボートに乗って、さあ船出しようというとき、これら二つの突風が別々の方向から吹き付けているのに気がつけば、心穏やかでいられないだろう。信じてほしいのだが、私はこのような状況の中で四十年間過ごしてきた。風は唸りをあげて私たちの周囲を舞っていて、自分がどう考えているのか分からなくなり、そして両陣営とも相手の話が聞こえていないのではないかと疑いたくなる。これではまるで対話にならない。
 西からの風は、これまでの二百年間の合理 [主義?] 的な懐疑主義を意味し、北からの高気圧は、「保守的」クリスチャンからの近代主義への反発だとすれば、・・・。(39) 

「文化戦争の中のイエス」は小さく歪んでいる
 文化という戦争の狭間で集中砲火を浴びている「イエス」は、初期キリスト教文書の中に、そして紀元一世紀の実際の歴史に見られるイエスより、ずっと小さいように思える。結局のところ、懐疑主義者たちが間違っているのと同じくらい、イエスの熱心な信従者たちも間違っている可能性がある。・・・だからこそ、イエスその人に目を向けることが極めて重要なのだ。(43)
神話
・・・「神」と呼ばれる超自然的な存在は、超自然的な「子」を私たちの世界に処女降誕によって遣わした。この世界は「子」にとって本来の居場所ではなかったが、この世界での自らの死によって、人々をこの世界から救い出すことが出来るようにした。秘められた神としての本姓を示し証拠として、この「子」はありとあらゆる途方もない、不可能に思われる「奇跡」を行ってみせた。その究極の奇跡は、自分を信じるすべての人を死者の中から復活させ、「天国」へと連れ戻すことである。「子」は、自分に忠実な者たちが死んだ後、そこに来るのを待っている。(44)
「神話」とは、厳密にはある種の「歴史」として語られるストーリーである。それを語り継ぐ共同体が抱いている固い信念を要約し、補強するのが神話なのである。(47)

以上目下のところは小嶋がリードを担当していますが、第4章からは担当を分担して行きたいと思っています。多分5月半ば頃からになるでしょう。


最後に「新規入会メンバー」について。
 
2017年4月は、入会7名、退会1名で、トータル218名となっています。

以上、簡単ではありますが、ご報告まで。

0 件のコメント:

コメントを投稿