2017年4月7日金曜日

N.T.ライトFacebook読書会 ver.3.2

2012年3月に始まった、フェイスブック上のN.T.ライト読書会。

 ※それより5年前に、リアルの方の読書会はスタートしました。

年々ライト読書会は大きくなり、今ではFBライト読書会の方は210名を越すほどの「非公開グループ」になりました。

既に3冊のライトの著作を読了しました。
 1. How God Became King
 2.  Surprised By Hope
 3. クリスチャンであるとは(邦訳が出る前はSimply Christian)
 

そして2017年4月から『シンプリー・ジーザス』を読んでいます。

(進行具合はライト読書会ブログ →このブログ、に月例報告をアップしていますので、ご参考までに。)



「N.T.ライトFacebook読書会」
に入会希望する方へのお願い

さて、ここからが「新たに入会を希望」する方々へのお願いです。

以下の事項をご理解の上、「入会申請」へお進みください。


 1. 読書会ですので、対象となる本(現在は『
シンプリー・ジーザス』)を購入しているか、購入予定あるいは希望している方が対象となります。(ディスカッションを読むだけの方はご遠慮ください。)

 2.  (任意ですが)入会時か、入会後適当な時に「自己紹介」をお願いします。

 ※「管理人」が「入会申請」を受け付ける際、ごく簡単に以下の二つのことについて質問しますのでご回答いただきます。

(a)入会希望のきっかけ、特にN.T.ライトに関わること。
(b)信仰・教会・宗教的背景(※クリスチャンに限定ということではありません)

 以上、ご理解いただけましたらN.T.ライト読書会のページで「参加」ボタンを押し、「管理人」からのコンタクト(フェイスブックのメッセージ)をお待ちください。(※もし「申請」ボタンを押してから数日以内に連絡が来ない場合は、下記のメールアドレスまでその旨お知らせください。)



 以上よろしくお願いします。

 ご質問・問合せは、(管理人)小嶋崇、t.t.koji*gmail.com(*を@に変換してください)まで、お気軽にどうぞ。
 

2017年4月5日水曜日

2017.4(リアル)読書会報告

先日の今年第1回目の読書会について簡単にレポートします。

参加者は今回が初めてという方4名を含め8名でした。



(ご覧のように少し人数が多かったので、ティールームではなく工房の方でやりました。しかし思いがけず寒い日となり、エアコンの効きが弱かったため寒い思いをさせてしまいました。)
 
今回のテキスト、Stephen Kuhrt, Tom Wright for Everyone (2011, SPCK)へ、ライトが書いた「序文(Foreword)」(2ページ)のほぼ半分を段落毎に声に出して読み、それからちょっとしたコメントやら意見交換しながら進みました。

今年のテーマは「政治と宗教」ですので、簡単ながら参加者に任意でそれぞれの教会での「政治」問題に対する態度や取り組みはどうであったか話していただきました。

では今回の学びの中心と思える一箇所(一段落)だけ抜粋して少しコメントしてみます。

     But here comes the next wrinkle. 'Going to heaven' isn't really good enough as a description of the Christian hope. Here Stephen Kuhrt has rightly grasped the vision I outline in my big book The Resurrection of the Son of God and the more popular Surprised by Hope. 'New heavens and new earth' is what we are promised - and God has already launched that project with Jesus. God's kingdom isn't 'from' this world, but it is certainly for this world. Our ultimate hope is to be raised from the dead to share in the running of God's new creation. And all that we do by way of Christian, Spirit-led work in the present is a genuine foretaste of that. When we work for the poor, or for victims of a disaster, or whatever, we are not oiling the wheels of a machine that will then drive over a cliff. We are not 'building the kingdom' by our own efforts. Only God does that. But we are building for the kingdom. And that has to be done, as Stephen and his colleagues are attempting to do, in very practical ways at the local level.

(ポイントを大きくした部分は「ライト神学」要約みたいなものかと思います。) 

「キリスト者の働き」とは・・・
(水色と赤でハイライトした部分)「神がイエスにおいてなされたこと=新創造プロジェクト」に連なるものであり、それが御霊によって導かれる働きである限り、「現在の働き」であっても将来の「神の像」として働きを先取りするものとなる。
といった感じでしょうか。

 
蛇足になりますが、個人的に興味を惹いた部分(フレーズ)を2点紹介してみます。

(1) theological scholarship as a kind of scaffolding

 神学的営為を、風雪に晒され傷んだ建物を補修する為の「足場」にたとえています。建物とは教会であり、神学は教会という建物の営繕補修のためにある、つまり「仕える立場」を強調する印象です。

(2) (ライトの) historical as well as theological conscience

What was driving me in this was my historical as well as my theological conscience. I couldn't deny the faith I have always held about who Jesus was and is - God's own son, come to rescue the world and launch God's kingdom - without becoming a different person altogether.... But nor could I deny, as an ancient historian, that it was important to be able to say with conviction that Jesus really did and said what the Gospels say he did and said.
「歴史家」として、同時に「信仰者(神学者)」として、イエスに対するアプローチが二つに分裂してしまうことが耐え難い・・・そういう「良心の重荷」みたいなことを吐露している部分です。

読んでいて、ついルターの「傷んだ良心」 を連想し、さらに北米において「(新)福音主義運動」の指導者であったカールF・H・ヘンリーの、
The Uneasy Conscience of Modern Fundamentalism(1947年)

 を思い出しました。

ところで大事なことを書くのを忘れていました。

スティーブン・カートのこの本、「ライトの神学」を一地方教会のミニストリーに模範的に受肉させるような取り組みとの評価ですが、確かにChrist Church New Malden のウェブサイトをご覧になるといろいろ面白い(大胆な)取り組みが見られますね。 

 

2017年4月3日月曜日

FB読書会 2017年3月報告

前回の2月報告には書きませんでしたが、2017年4月から開始する(もう開始しましたが)シンプリー・ジーザス』の「はじめに」(3-12ページ)を読み始めました。

今回は「はじめに」のどんなポイントについて触れたかだけ紹介します。

"So What?" について
「現在に生きる私たちにとってどんな意味があるのだろうか?」(9ページ)
"the questions" について
 「そしてこの問いには、次のような事柄が含まれます。イエスは何をしようと考えていたのだろうか? 何を行い、また何を語ったのだろうか? なぜイエスは殺されたのだろうか? そして本当に死者の中からよみがえったのだろうか?」(3ページ)
「(イエスに従う)課題」について
しかし「イエスに従う」とは、いったいどういうことなのでしょうか? 私たちが本当にイエスに従っているのかどうか、どうすれば分かるのでしょうか?(3ページ)
「歴史のイエス」と「信仰のイエス」について
現代の西洋文明、特にアメリカでは、歴史のイエスを信仰のイエスから徹底的に切り離そうとします。私は歴史と信仰を区別すべきだという両方面からの異議申し立ての声にもかかわらず、そうした風潮に断固として抗おうとしてきました。 (4ページ)
『シンプリー・ジーザス』ということについて
しかし私はシンプルな問いに対し、さまざま側面をまとめ上げながら、できるだけシンプルに答えようと決意しました。私の考えていることが、心からイエスへの道を知りたいと願う人、実際に人として歩んだイエスに近づきたい人、そしてイエスを通じて神に出会いたいと願い、また「イエスに従う」ことの意味が実感できる人生のあり方を求めている人、そういう人たちに役立つことを願いながら。(7-8ページ)


もちろん3月中のニュースと言えば、 
シンプリー・ジーザス
使徒パウロは何を語ったのか
と二冊のライト邦訳書がほぼ同時に出版されたことです。




(この画像はFBライト読書会で投稿されたものです。CLC 京都店に入荷し特設コーナーに並べられました。)

最後に「新規入会メンバー」について。
2017年3月は、入会0名で、トータル212名のままです。

以上、簡単ではありますが、ご報告まで。