2017年2月9日木曜日

2017年度(リアル)ライト読書会のご案内

[追記: 第2回目読書会の日時変更について、2017年2月20日 ]

2017年度の(リアルの方の)ライト読書会のご案内です。

昨年は新たな「ライト邦訳書」が間に合いませんでした。
その代わりと言うか今年は次々出るみたいです。(後日あらためてご紹介します。)

リアルのライト読書会 は、
 (1)日本語に翻訳された書を使ったセッションと、
 (2)英語の主にNTWrightPage.Com掲載の論文を使ったセッション、
の二本立てで継続したいと思っていますが、今年2017年は(2)の方のセッションを2回計画しています。


2017年は「宗教改革500周年」です。しかしそちら方面のテーマはあえて取り上げません。

これまでライト神学のモチーフの中で(正面切って)取り上げてこなかったものを選びます。 
今年のテーマ: 宗教と政治
キリスト教を含めた一世紀の状況では、西洋近代のような「政教分離」はありませんでした(と言っていいと思います)。

しかし現在私たちが新約聖書を通して「イエス」や「パウロ」を理解しようとするとき、多分にこの「政教分離」のフィルターを通して「宗教」と「政治」をそれぞれ別々の文脈のものとして解釈しがちです。(あるいはそのようなステレオタイプで理解していないかと言う疑義があります。)

ライトはいち早くそのことに問題意識をもって取り組んできた研究者です。
たとえば「パウロ研究」の領域では「パウロとローマ帝国」のような研究ジャンルが近年かなり確立されてきました。
今年はあくまで導入レベルにとどめたいと思います。
2回に分けて抜粋程度(一回につきせいぜい数ページ)の文を読んでみたいと思います。

《第1回目ライト読書会》

 日時: 2017年4月1日(土)午前10-12時(※エイプリルフールですが。)
 場所: 活水工房ティールーム(巣鴨聖泉キリスト教会となり)
 テキスト: Stephen Kuhrt, Tom Wright for Everyone (2011, SPCK)へのライトによる「序文(Foreword)」(2ページ)
「政教分離バイアス」問題の所在や背景についてライトが序文で書いてます。
カートの「ライト入門書」を使ってライト(神学)入門も多少兼ねます。

序文だけですのでわざわざ本を購入しなくても「グーグル・ブックス」で事足ります。
 (※「グーグル・ブックス」が不明の方にはスキャンした文書を送ります。) 
 しかし、「ライト入門」も兼ねていますので、著者のカート氏がライトの神学をいかに実際的・実践的にまとめようとしているかを目次等で見るだけでも参考になります。

《第2回目ライト読書会》
 日時: 2017年5月27日(土)午前10-12時※6月3日から変更しました。
 場所: 活水工房ティールーム(巣鴨聖泉キリスト教会となり)
 テキスト: Paul and Caesar: A New Reading of Romans 

 ※最初の方数ページだけの予定です。

いつものように、出席希望者は小嶋までご連絡お願いします。

以上今年もよろしくお願いします。
小嶋